楽せず楽しむ

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父親が他界して、大変だった諸々の話【亡くなった当日編】

父親が他界して4年が経ちました。

まだ遺骨は部屋にあります。

 

警察との連絡、葬儀、相続、実家の整理

人が亡くなると、残された遺族は結構やることがあります。

ほとんどのことが未経験で 慣れている人なんてそういないと思います。
インターネットが発達して情報が飛び交う世界でも、自分から探そうとしないと手に入らない種類の情報
そして、前もって調べておくことなんてあまりしない情報。

 

このページにたどり着いた人の不安を少しでも軽減できるように
今回は 亡くなった当日 について軽く記載していきます。
(関連 → 相続編

 

 

我が家に起きた事実を元に書いていきます。

感情論も入るかと思いますが、ご了承ください。

 

とある平日に、母親(父親とは別居中)から

『妹から、実家に帰ったら父親が倒れていると連絡がきた』というようなLINEが来ました。

まだ出勤まで時間があったので、急いで妹に電話しました。

泣いていたので感情整理できていなかったですが、以下のような状態でした

・帰ったら父親がうつ伏せで倒れている

・声をかけてゆすっても反応がない

・生存確認(息はしているか、脈はあるか、心臓は動いているか)は怖くてできていない

・母親に指示されて警察には連絡した

 

僕自身もこんな時どうしたらいいのかすぐに判断できず、焦りましたが

『すぐ警察が来て色々聞かれると思うけど、一旦深呼吸して ゆっくり聞かれたことにだけわかる範囲で答えればいい。わからないことは「わからない」でいい、むしろ予想で変なことは言わないように。今から会社に休み貰って向かうから何かあったら連絡ちょうだい』と伝えて電話を切りました。

実家には犬が居たのですが、妹の話では『ガリガリに痩せこけてはいるけど元気そう』とのこと。

僕が実家に着くまでに2時間ほどかかるので、その間妹のそばに犬が居てくれてよかったと思いました。

 

会社にはすぐに休む許可がもらえて実家に向かいました。

移動する電車の中で、すこしづつ落ち着きを取り戻す妹からLINEがありました。

・犬は何日かご飯を食べていなかった様子

・実家の中は足の踏み場がないほどモノであふれている

・警察の人が10人くらいきて、父親を布団に寝かせたり検査みたいなのをしている

 

僕は実家に帰るのが2年ぶりぐらいでした。

前述した通り、両親は別居中で うまくいっているとは言えない家族仲でした。

 

お昼前(11時ごろ)に実家に到着すると、

玄関が開けっ放しになり外から見て、家の中が人だらけ みんなせわしなく動いていて
『明らかに何かがあった』のがわかるような状態でした。
(しかも動いているのが警察なので、近所の人には事件だと思われたでしょう)

玄関の隅っこに犬を抱っこした妹がいて、警察に兄であることを伝え

状況を聞き、(恐らく妹にもしたであろう)質問をたくさんされました。

 

警察からの状況説明

・事件性が無いか確認している

・調査中なので、現場にあるものは触ってはいけない

・死亡確定。死因は心筋梗塞などによる心臓停止が濃厚そうだが、医師の診断待ち


警察からされた質問

・家族構成

・夫婦別居の理由

・父親の健康状態(持病など)

・父親の人間関係(普段連絡を取る友人や仕事仲間)

・家族それぞれの父親との交流(最後に会った時期・接する頻度など)

 

こうやって冷静にまとめてみると

警察は事務的に、仕事として必要なことを確認していただけなのですが

聞かれている当時は
『なんでそんなこと聞くんだ』という感情がありました。

刑事ドラマなどでよく
「私を疑っているのか!?」みたいな犯人がいて、そんなこと犯人だから言うんじゃんと思っていましたが 同じようなこと考えていましたね

多分、家族それぞれに同じ質問をして 矛盾がないか探っていたのだと思います。

 

医者の診断により、心筋梗塞の疑いが濃厚という結果がでて 事件性が無さそうということで、モノに触っていいという指示が出ました。

軽くリビングを片付けて(それまでは椅子に座ることもできず)いるところに、仕事を切り上げた母親が到着。警察に捕まって色々質問をされている。


警察が居る間、家族でどんな話をしたのかははっきり覚えていないけど
家の中の状態(モノであふれている)がひどすぎて、ずっと片付けをしながら片付け方の会話しかしてなかった気がします。

 

15時ごろ

警察の方が、家族を集めて調査結果を報告してくれました。

・死因は心臓停止。死後時間が経ちすぎてて、心筋梗塞か否かは確定できない

 (事件性がなさそうなので解剖しない)

・おでこに強く打ち付けたようなアザがあり(恐らく倒れた際にどこかにぶつけた模様)

・直近のレシートや、パソコン・スマホの操作履歴から 亡くなった(少なくとも動けなくなった)のは5日前

・争ったり暴れたような形跡は見つからなかった

・遺体は 2階の一番奥の部屋で布団に寝かせてある

その時に、『とある会社の方が「~」のような証言をしているのですが』というような話があり
家族全員 何の話か誰なのかさっぱりわからなかったので「わかりません」という回答しかできなかったのですが

逆に「なんという方で、父親とどういう関係なのですか?」と聞いたら
「それは個人情報なので答えられません」と言われました。

細かいやり取り忘れてしまいましたが『警察の情報網を使って分かった情報です』みたいなことをドヤ顔で言われた記憶が強く残っています 笑

 

だんだん日も傾いてきたころ(16時過ぎくらいかな)

撤収準備をほとんど終えた警察から、このあとどうするのかを聞かれました。

翌日も平日だったので

「各々仕事もあるし、父親は2階で寝ててもらって 明日明後日で休み取れそうな人が葬儀とかのこと進めればいいか」というようなことを僕が言うと

それは死体遺棄になるからダメ、と言われました。

母親に 家のどこかにあったかもしれない地元の葬儀屋的な資料を探してもらい
スマホで葬儀屋を検索し、なんとか今から対応してもらえるところを見つけて

18時過ぎに迎えに来てもらいました。(結局母親が見つけた地元の葬儀屋に頼んだっけな)
大人一人を抱えて降りる階段は大変そうでした。

 

葬儀の日取りは翌日の打ち合わせで決めることになり、その打ち合わせはまとめて休みが取れた母親が行ってくれることになりました。

葬儀屋を見送って、
「また改めて状況共有するとして、今日のところは解散しよう。」となりました。

 

この時はまだわかっていませんでしたが、
荒れ果てた実家、父親名義の口座、家族が誰も把握していなかった祖母の固定資産、(恐らく騙されてた)無駄な各種契約 などなど

この後 数年に渡り時間と労力を奪われることになります。。。
(関連 → 相続編

また、翌日
母親と会って話していると、警察から母親に電話がありました。

内容は 改めて確認で
・別居の理由
・保険の契約状況

普通に答えてなにもなく終わってましたが
事件性が完全になし、とはまだ思っていなかったのかもしれません。